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それコラのチケット、申し込んできました。
…1人のどこが悪い!



昨日、久しぶりに小説書いたら楽しくて仕方が無かった。
また小説書いてしまった…
今度はレオエレ、レオン視点で。
SHの小説しか書いて無いじゃん!!と思うけど、好きなものを私は書く!!
冥府はオリジ設定あってすみません……
ギリシャ神話もよく覚えてないし、タルタロスってどんなんだっけ!?



そろそろ良いのでは、と思う。
以前は嫌がっていたディープキスにもだいぶ慣れてきたようだし、多少過度のスキンシップをしても怒られなくなってきた。
我慢強い方だとという自覚はあるが、私もそろそろ限界だ。

「エレフ」

ふたりっきりの部屋で名前を呼べば彼は何の躊躇いもなくやってくる。
生前は殺意のこもった視線しか向けてこなかった紫の瞳だが、今ではその陰はない。
とても純粋だと私は思う。

彼にベッドに座るよう促せば、それにも素直に従う。
…もっとも、この部屋には私が腰掛けている椅子以外に椅子は無いのだから当然といえば当然なのだが。
さりげなく彼の隣に移動して耳元で「好きだ」と囁く。

「急に何言ってんだ」

口調だけ聞くとぶっきらぼうだが、頬はうっすらと赤くなっているところが可愛くて、愛しくて堪らない。
愛してる、その思いが止められなくなる。
彼の肩を引き寄せると口付けた。

「んっ……」

彼の口から小さく吐息が漏れる。
私が肩を軽く押すとそれだけで彼の身体はベッドへと倒れこんだ。
目を開くと驚いた表情をした彼が目に入った。

腰紐に手を伸ばすと、彼の瞳に恐怖の色が映ったのを見た瞬間、

「い、いやだあああぁぁぁっ!!!」

エレフが大声で叫んだ。
その声の大きさに思わず怯み、身体が硬直する。
驚いた表情に気付いた時点でエレフが嫌がっていることに気付くべきだった、などと脳裏を駆け巡り後悔する。
それと同時に、私はエレフに嫌われているのではないか、もしくは嫌われてしまったのではないかという不安が襲った。

「エレフっ!!?」
「息仔ヨ、何ガァッタノダ?」
「「エレフ、どうしたのー?」」

部屋のドアが開きミーシャ、タナトス、ミューとフィーが入ってきた。

……今の体勢は非常に良くない。
誰がどう見ても、私がエレフを押し倒している図にしか見えないだろう。
実際その通りではあるが。
エレフのことをそっと見ると、身体を震わせている。
怖い思いをさせてしまったのだということが申し訳無かった。

「ミューとフィーは見ちゃいけません!」

そう言うとミーシャはミューとフィーを部屋から追い出した。
その横でタナトスは「息仔ニ嫌ワレタカ」などと笑いながら私に言ってくる。
ミーシャは私達の元へ来ると、私とエレフを引き剥がしてエレフの上半身を抱きかかえた。
私はようやく身体の硬直が解けたようだった。

「エレフ、私だから大丈夫」

ミーシャの声に反応して、エレフの身体の震えが治まった。

「ミーシャ…」

呟いた声は小さく、少し涙声だった。
本当に、申し訳ないと思った。

「エレフ、レオン兄さんのことは好きでしょ?」

ミーシャの問いかけに、エレフの頭が小さくだが確かに上下に動いたのが見えた。
とりあえず嫌われてはいないことに少し安心した。
ミーシャは何かを理解したようで、私達の方を振り向いた。

「兄さん、エレフが怯えているのは過去のトラウマが原因だと思うわ」

「トラウマ……?」

「エレフは奴隷時代に、その…神官に無理矢理襲われて……」

つまり、奴隷時代に神官に無理矢理犯されたということか。
それが初めてであったなら嫌がるのは当然だろう。
しかし自分がやろうとしていたこともその神官と同じだと思い気分が悪くなった。

「…っレオンは好きだから……、嬉しかった……!」

涙を必死で堪えながら、エレフが小さい声で言った。

「でも…急に昔を思い出してっ、叫んだけどレオンのことはすきだから、くらいかおしないで……っ」

ミーシャがそっとエレフの傍を離れると、エレフは私に抱きついてきた。
そこで堪えきれなくなったらしくエレフは声をあげて泣き出した。
私といえば、好きとこんなに素直に言ってもらえて嬉しかった。
ついつい顔が綻ぶ。

「過去を知らなかったとはいえ、怖い思いをさせてすまなかった」

「…こっちが勝手に叫んだんだからっ、お前が謝るな……っ!!むしろ…お、俺があやまらなきゃ…!!」

謝ったところ、怒られてしまった。
「謝る必要は無い」と言うとエレフは更に激しく泣き出した。

「エレフったら、まだ泣き虫治ってないのね…」

ミーシャが呟くのを聞いた気がした。

「ソゥダ」

タナトスは何かを思い出したようだった。

「ァノ変態神官、タルタロスニ送ッテオィタゾ」

タルタロスは冥府の一番下の階層であり、罪を犯した者達が永遠の苦行を味わう場所である。

「息仔ニ手ヲ出ソゥトシタ奴ハ、ォ父サン許シマセン!」

神の気まぐれ、というものか。
これもまた運命と思いつつも、温もりを抱く腕に力を込めた。




…ミーシャ、何故エレフと変態神官のことを知っている。
エレフは言わないだろうし、オリオンも言わないだろう……
そこらは星女神の巫女パワーと解釈。

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