聖なる日の贈り物

良かった、今日中に書き終わって。
クリスマスな文章を載せておく。


誰か私に、クリスマスプレゼントをください。
朝の胸の高鳴りをもう一度…！

朝、というよりも昼。
日が出てから数時間後に目を覚ました。

朝のあの寒さで起きられるはずがない。
況して冬休みとなったら尚更。
そういえば今日はクリスマスだったはずだ。
小さい頃はプレゼントの為に早起きをしていたが…

布団の中でもそもそとパジャマを着替える。
温かい布団から、冷えた空気の中へようやく出た。
そこで、枕元にある物に気付いた。

赤と緑のクリスマスカラーでラッピングされた小さな包み。
クリスマスプレゼントと一目で分かる。
誰から、と考えて直ぐに分かった。
こういうことをやるのはレオンに決まっている。
ロマンチシストというか理想主義者というか。
どちらにしろ、兄弟に対してやることではないと思うのだが。
少し恥ずかしいと思う一方で、正直…ワクワクした。
何が入っているのか気になるのは、昔も今も変わらない。
包装紙を破ることなく、テープを丁寧に外してゆくと箱が現れる。
小さい頃に戻ったみたいにドキドキする。
あの頃はサンタクロースが本当に自分の欲しい物を持ってきてくれたのだろうかという期待だった。
今は単純に、枕元のプレゼントというのにドキドキしている。
そして、ゆっくり箱を開く―――


現れたのはネックレスだった。
小さな紫色の石を加工したものがぶら下がっているだけでシンプルではある。
だがアクセサリーは着けないので、多少期待外れだったり困惑した。

それでもやはり嬉しいもので。
学校が始まったら、制服のＹシャツの下にこっそりと着けていこうと考えていた。
そうしたら校内でレオンと会った時にすごく喜ぶだろうな。
友達には彼女でも出来たのかとからかわれそうだ。

折角だから首に着けてみる。
期待外れと思ったけど、気に入っている自分に気が付いた。



朝起きたら枕元にプレゼントがあるワクワク感！
あれを数年ぶりに体験したいです。

back before...