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原稿やんなきゃー、と思いつつ他の文章ばっか書いてます。
ほんと…ネタはあるんだからさっさと書けよ…

オリジナルの短いのを書いてみたはいいけど、短すぎてpixivに載せる気はないしサイトにも載せるつもりないのでここでひっそりと載せておきます。

自分が考えたこととか綺麗だと思ったことを共感してもらいたくて、共感してもらえなくてもその時私が感じたことの一部を知ってもらいたくて、文章を書くこと多いなって認識した。
そのくせ表現力が足りないから伝わってる気がしない…うぅ……
表現を豊かにしたいなぁ。

話は追記の方から、興味のある人はどうぞー


寒空の下で、さくらを見た。


時刻は夕方四時半、日暮れが早くなったので既に空の一部は色が変わっていた。
それは、変わった夕暮れだった。
空の端から色が変わるのではなく、さして目映くもない青空の一部がぽっかりとピンク色に染まっていた。
空色の絵の具の一部が溶けて、下のピンク色が出てきたみたいだった。

珍しい夕焼けだな、いや夕焼けと言ってもいいのだろうか?空は青い部分の方が多いのに。

そんなことを考えながら歩いていた。
道を曲がり、並木道に入る。
立ち並ぶ木は葉が全て落ちて痩せ細っていた。
落ち葉の山を蹴り上げ踏みつけ、サクサクと音を立てながら歩を進めた。
意識は空から落ち葉に移っていた。

ふと、並木の中で顔を上げた。
すると裸の木の中に一本、さくらが咲いていた。

正確には裸の木の枝の部分に、ちょうど空のピンクの部分が重なっていただけなのだが。
その一致の仕方があまりにも完璧なので満開の桜のように見えたのだった。

空は青いしピンクも混ざっており、確かに世界に色はある。
あるはずなのに自分には冬の世界はどこか灰色掛かって見えるのだった。
そんな灰色掛かった世界の中で、さくらと化した木と空のピンクだけは澄んで見えた。


綺麗すぎて、足が止まった。
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