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日曜日はヒロショでした!
コンタクトしてなかったのでずっと眼鏡キースでした;
流石に半袖は寒かった…

スペースが出口の真ん前wとか思ってたら一般入場開始時は出口の方から人を入れてたので目の前に戦闘態勢のお姉様方が見えるという…
そして入場した人の大半が頭の悪いポスター(SMのA1サイズポスター貼ってた)を見たのかと思うと…恥ずかしいですね……
ほんと周囲から1つだけ浮いたスペースでした…それなのに本を買ってくださった方々には感謝を!

そして遅刻したけどバレンタインの話をうp!
本当は14日には載せる予定だったんです。
ところが14日の夜が急遽飲み会になり、昨日も宅飲みして今になったと。
原稿やってた時はずっと禁酒してたから反動で酒飲みたくてですね。
寒いし。
今日も梅酒飲みたいけど休肝日にします…



そしていつものようにオリジナルのようななんとも言えない文章を書いたので隠しておく。



「心境」

 放課後の出来事だった。
 私は美術の課題がなかなか終わらず、居残りで作品を完成させていたのだった。先生は何故か私の作品を気に入ってくれて、あともう少し、ここをこうすれば、とアドバイスをしてくれたのでそれに従って作品を作り続けた。私は適当に作品を作っていたので、今までの作品のどこが評価されたのか全く分からない。私としてはとっくに完成にさせてしまいたかったのだけれど、先生が満足していないようだったので私はひたすら線を重ねた。

 他にも課題が終わってない人はいたのに、気付いたら教室には先生と私、私を待つ友人しかいなかった。友人には申し訳なかったが、美術部の彼女は自分の作品に向かっていて私を待つことを気にしていないようだったが。そしてようやく先生からのOKを貰った。完成した作品は学校の廊下に貼っておくと宣言された。これで帰れると画材を学生鞄に仕舞っていると、先生は数年前の優秀だった生徒の作品を準備室から持ってきた。「あぁ、まだ帰れないんだな」とうんざりしたが私は再び椅子に座って先生が広げた作品を見た。

 見せてもらった作品は全て同じ人のもので、確かに素晴らしかった。その先生は毎年同じ課題を生徒にやらせているので私が以前描いた剥製のデッサンや近所の美術館の水彩画もあった。私のベタ塗り、ざかざかの適当な作品とは違い、細かく筆を乗せて色、筆圧も意識しているのが分かる透明感のある作品だった。何度も消しゴムをかけている私の作品は黒鉛が散って、紙が黒ずんでいるというのもあるが。
 話を聞くと、その先輩は芸術系の大学に進んだらしい。そりゃ私の作品と比較にならないわけだ。先生も誇らしそうに作品と先輩について語っていた。しかし。
「毎回良い作品を作るから廊下に展示していたんだけど、1回だけどうしても廊下に貼れなかった作品があってね」
そう言うと先生は一枚の絵を見せてくれた。それは私がさっきまで描いていたのと同じペン画だった。
 インクの黒だけで作られたその作品もやはり素晴らしかった。私のインクを垂らしてしまって、それを誤魔化す為に線を重ねているようなのとは大違い。私のGペンでできる限り太い線を重ねて楽に黒を濃くしていたのとは違って、細いペン先を使って丁寧に色の濃淡を表現している。それなのに何故展示されなかったのかというと、モチーフが問題だった。
 今までの作品がカラーであれモノクロであれ、キラキラした光を感じる作品だったのに一転して暗黒。ペン画だからというわけではなく、漆黒に塗りつぶされた中に割れた卵の殻が散る。そしてその中には神経まで描かれているリアルな目玉が転がっていた。絵が上手い所為でグロテスクだった。
「絵は心境を表すから、こういうのが描きたい心境だったんでしょうね。素晴らしいんだけどリアルすぎて廊下に貼るのは止めてしまったわ」
 そういう気分の時もある、と先生が言っているのを聞きながら、私は作品をじっと見つめていた。

 私は自分に絵心がないことは分かっているので、画力に対しては嫉妬しなかった。しかし心境を素直に作品に表すことが出来る点について、会ったことのない先輩が羨ましくなった。
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